octahedron

LemとSKKとCommon Lispでたたかうプログラマのブログ

退職します

 現職を今月末付けで退職します。

 現職に入社したのは2018年の1月ごろだったと思う。
 入社当初はモダンフロントエンド開発やJavaScriptに初めて触れて、こんな世界もあるのかーと感動した記憶がある。reduxわからない日々が続いたのも覚えてる。Unity管理画面というチャレンジもやったなあ。わりと得意分野の関係もあってか業務的にはサーバーサイドにシフトしていったのでだいたいはサーバーサイドしていた気がする。お花見をお断りして開催したRust勉強会(発表内容ボロボロ)もやった。
 前職に引き続きドキュメンテーションはやいのやいの言って改善に向けた気がする。新プロダクトを作ろうとしてた時期もあったっけ。あのとき、もっといっぱいコンセプトについて話していればなあ。

 今はもう退職された/今もいるメンバーとはいろいろな議論をしたなあ。意見を本当に自由に言える職場で、「ぼくが自由すぎたのでは??」とあとから反省することもあるくらい、みんな寛容だった。意見がすれ違う理由が、立場や考え方の違いであったり、他方の好みだったり、あるいは好みのぶつかりあいであったりもした。

 あとはプログラミング歴が浅いメンバーの入社は、なかなか手探りだった。知人はわかると思うがぼくは趣味が初心者志向ではないというか偏ってるので、相手を不安にさせたり混乱させたり、あるいは苛立たしさとかあったかもしれない。あとGNU Emacsの布教が全然さりげなくなくてしつこかったことは正直すまんかった。でもそれぞれこの妙に変な方に傾いたぼくについてきてくれたのはありがたかった。

 ちょっとリーダー的なことはしたけれど、チームビルディングはまだなんにもわかっていない。わかってないけど反省を伴った実感として「自分たちはどうありたいだろうか」ということを業務内容に直接絡まないとしても話す場を作ったほうが、種々細々の決断(方針、仕様、技術その他判断)が説得力あったかなあとは思った。またリーダー的なことをやることになったら、試してみよう。その上でなにか良い本教えてください

 辞める理由は、実は結構多層的で、Twitter見てる人は知ってるだろうけど転職活動はゆったりながら一年半前くらいからしてた。経営層のやりたいことや方針がぼくには理解できなかったり、たまに理不尽に見える判断がなされたり、まあ人並みに不安を溜め込みそうなことが続いた結果だ。あとは、常々なぜだか意見を違えまくるのにも疲れてきた。同僚に「趣味嗜好が特殊なの意識したほうがよいのでは」と言われたりするくらいにはズレているので、時折判断が普通じゃないように見えたりしてただろう。それらが積み重なった結果ふと「あ、ぼくもういなくても問題ないな」と、拗ね、病み、そして立ち直ってなおその思いが変わらなかったので、ついに、転職活動に本腰入れた。
 ちなみに「拗ね、病み」の時期は職場的にも扱いかねる感じでご迷惑かけたと思う。心はいったん折れていたので全てを遠ざけたかったのでした。

 次の職場もなんとか決まり(若干レイヤーが下がる)、退職日も決まり、自分で会社を一時的に拒絶しちゃったためちょっと閑職でつらいけど、いい思い出でした。

 先に旅立っていったメンバーたちのところに、ぼくも行くぞ。

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翌深夜追記: 退職ミニアルバムも作ったよ。合わせて是非! http://sinclav.bandcamp.com/album/goodbye-ep